弘前市では、弘前城本丸の石垣修理に伴い、天守を約70ｍ本丸の内側へと曳屋する工事を平成27年に実施しました。

平成28年には、いよいよ石垣解体に着手します。
石積みに墨で目印を引いたり、石材に番号付けをするなどして、石材の位置記録を進める予定です。
石材解体作業は平成29年、雪融け後に始まります。
今後は二の丸に石垣修理の工事状況を見学できる展望デッキを設置する予定です。

石垣解体後は、南側と北側の2工区に分けて積み直しを行う予定です。
初めに南側から積み直し、天守台部分が完成し次第天守を引き戻しながら残りの石垣の積み直しを行います。

石垣修理工事には約10年間を要し、曳屋した天守を元の位置に戻すまでにも5年以上かかると見込まれています。
石垣修理は、史跡弘前城跡を保護し、後世に継承するため、避けて通ることのできない事業です。
何卒、皆さまのご理解とご協力をお願いします。

◆工事スケジュール
　平成28年10月～・・・石垣への番号付け
　平成29年春(さくらまつり終了後)～平成30年・・・石垣解体
　平成31年～・・・石垣積み直し
　平成33年・・・天守曳戻し
　
◆◇石垣修理中の弘前公園について◇◆
　・石垣修理工事中も弘前公園内への入場は可能です。
　・天守は移動先で内部も公開しております。
　　（原則冬期間除く。公開期間：4月1日～11月23日）
　・弘前さくらまつりは石垣修理工事中も開催します。