弘前の桜がすごいワケ
「弘前の桜は凄いよ。」って聞いたことありませんか?そう、弘前の桜は確かにすごいのです。何がそんなにすごいのか、興味ありませんか?
今回はそんな皆さんの疑問に答えるべく、弘前の桜のすごさにスポットを当ててみました。
花の咲き方がすごい!
弘前市の桜と言うと真っ先に思いつくのが、弘前公園の桜です。弘前公園の桜は県外の桜と花の咲き方が違います。
どのように違うのか、先ずは一つの房につく花の数が違います。通常桜木の房には3、4個の花がつくのですが、弘前公園の桜には5個から7個もの花がつきます。この一つの房につく花の数の多さが、弘前公園の桜の密度が高く、圧倒的な迫力を観る人に与える要因となっています。
もう一つ大きな違いが、枝の形にあります。弘前城の桜の樹は横一杯に枝を広げ、そこに通常より多い花をつけているので、雄大で煌びやかな佇まいを有しています。
では、何故弘前の桜の樹が他と違うのか。それは津軽地域の名産である「りんご」に深く関りがあります。弘前公園の桜はりんご栽培を応用した剪定技術を使って、桜の樹の管理をしているのです。
りんご栽培は実の収穫をしやすくするため、また日光が均等にあたるように、枝が横に張るように剪定します。この技術を応用して桜の房に栄養を与える事で、花の数を増やし、濃密な桜の枝ぶりが誕生したのです。
見どころの数がすごい!
堀沿いに大粒の花びらを密集させている弘前公園の桜並木は、弘前の桜の代名詞ともなっています。公園内には、約50種類、2600本の桜が植えられており、天守閣や赤い欄干の下乗橋と桜、日本最古級のソメイヨシノなど、見どころが沢山あります。でも、弘前の桜はそれだけではないのです。
世界一と言われている岩木山の「オオヤマザクラ桜並木」、約1,000の吉野桜が有名な「桜林公園」、国道7号線沿いの2kmにわたる桜並木「つかの桜街道」、「弘前学院外人宣教師館」周辺の桜、岩木川沿いの遊歩道を散策しながら眺める事が出来る「城北桜づつみ公園」など、弘前公園以外にも、市全域に色々なシチュエーションで桜を楽しめる見どころが、一杯あるのです。
そして、これだけ広範囲に桜の名所があるという事は、桜が咲いている場所の高低差や方角により、満開になる時期がそれぞれ違うため、長期間にわたり弘前の桜の鑑賞を楽しめることになります。
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オオヤマザクラ桜並木
百沢~嶽間総延長約20キロメートル、6,500のオオヤマザクラ並木が続きます。
住所:弘前市百沢裾野付近 -
桜林公園
弘前公園の桜から10日位後が見頃です。約3.8haの広さで、1,000本もの桜が咲き、岩木山麓でのお花見もまた格別です。
住所:弘前市百沢東岩木山 -
弘前大学
弘前大学ではソメイヨシノ、ベニシダレ、ヤエベニシダレ、ベニユタカなど、数種類の桜がキャンパスのいたるところに植樹されています。
住所:弘前市文京町一番地 -
城北桜づつみ公園
岩木川沿いにあり、遊歩道を散策しながら、東屋で休憩することができ、ゆっくり桜の鑑賞が楽しめます。
住所:弘前市大字向外瀬地内 -
つかの桜街道
弘前市神田地区~津賀野地区にある約2kmにわたる桜並木。
観光地コラボがすごい!
弘前には美しい景観を体験できる観光地が沢山あります。その多くは春になると桜を楽しむことが出来るのです。
岩木山と桜、洋館と桜、こみせと桜、お寺や神社と桜。
弘前の桜を観るだけではなく、弘前の歴史と景観を桜と共に楽しんでみては如何でしょうか。